質問の回答

悩み:次男が浪人中です。京大志望で、これまでなぜか阪大は眼中になかったのですが、「仲野先生が総長になったら、面白いことがありそうだから考えてる」と申しております。三男も、次男の影響を受け京大志望と言っていましたが、心変わりしそうです。どうしたらいいでしょうか。

回答:ホンマですか! 嬉しすぎます。さぞかし育て方が良かったのでしょう、素晴らしく判断力のあるお子さんたちだと思います。どうしたらいいでしょう、ではなくて、そのままにしておいてあげてください。また、その節には何卒よろしくお願いいたします。

質問:400人の人件費相当の予算(約40億円)を各部局に配るという考えを耳にしました。仮に400人の若手(平均40歳)を、任期なしで雇用した場合、次期総長(現総長を除く)の最長任期の10年をはるか超えて、次次期、次次次期総長にも毎年40億の予算捻出を強いることになるように思いますが、仲野先生はどうお考えでしょうか?とても持続可能な計画とは、私には思えません。

回答:ありがとうございます。まったくおっしゃる通りです。それどころか、5年の任期付きであったとしても、大阪大学の現状からすると不可能でしょう。100%不可能、荒唐無稽としか言いようがありません。実行されることはありえないと考えますので、ご安心ください。

質問:仲野先生以外の候補の所信表明書を読んで比べたいのですが。

回答:所信表明書は学内で公開されているだけで、お知らせする訳にはいきません。「開かれた大学」といいながらおかしなことですが、ルールなので如何ともしがたいのです。あしからずご了承ください。

質問:ここ数回、新しく総長になられた方が、前執行部の目玉事業を悉く「なかったことにする」現場を見てきました。仲野先生が総長になられたとして、現執行部の事業で残すべきところ、変えるべきところ。これは明確にお持ちなのでしょうか。

回答:「悉くなかったことにする」のは効率から考えて、無駄なエネルギーを使いすぎると考えています。なので、所信表明書にも書きましたが、ゼロベースでフラットに見直すつもりです。是は是非は非。このとき、『5つの旗印:上』に書いたように「コンコルドの誤謬」だけは絶対に避けるつもりです。

質問:大学の総長が大学の一番エライ人だというのはわかるのですが、日々どんなお仕事されているのかよくわかりません。総長は毎日何をするのですか?もしお仕事さぼってたら誰かに怒られたりするのですか?

回答:地位的にはエライかもしれません。しかし、エライの定義によりますが、大学でいちばんエライかどうかわかりません。どんな仕事かは、わたしもよくわかりません。そのあたりもオープンにしたら、大学はもっと親しみやすいものになるでしょうね。もし総長になったら、総長日記みたいな形で発信しますので、お楽しみに!

問い:総長の権限の範囲を全く知りません。どういったことができて、どういうことができないのでしょうか。大学における大統領なのか、総理大臣なのか、それともということかもしれません。

回答:文科省がトップダウンを推奨しているので、部局長の任命なども含めてかなりの権限だと思います。ただ、部局の協力を得なければならないので、かなり制限されているはずです。そのあたりは、オープンさと公正さをもってきちんと話合えば、よりスムーズにできると考えています。

質問:いつのころからかはじまった大学教員の業績評価についてどうしますか?私は無くすべきだと思っている。

回答:ありがとうございます。文科省の指導などあり、無くせないというのが実情でしょう。ただ、今のやり方で十分かと言われると、そうとは考えていません。実際、研究科長の時に、教授、准教授、係長以上の事務方の評価をする時、大丈夫かと思いながらやっていました。こういった不満が出ないように、基準の明確化や、ポイントをついた納得できる評価が重要ではないかと考えています。

質問:先生の改革を遂行するにあたり、今後どのような能力が事務職員に必要になるでしょうか。

回答:機会があればコラムで書きたいのですが、どうなるかわかりません。なので、ごく手短に書きます。たった二言です。「忖度なしに教員と渡り合える能力」、「5時までに仕事を終われる能力」です。この二つがないと、大学の改革は不可能です。逆に、この二つがあるだけで、相当に良くなるはずです。ご質問いただいたのは、阪大の事務の方かと思いますが、ぜひ率先してこの二つの能力を身につけてください。

質問:大阪大学という巨大な組織の構成員に対して、総長が方向性や考えを伝える方法、あるいは、独自の方向性を示していく中で、文科省に対する姿勢について、どのようにお考えでしょうか?

回答:前者は簡単なことです。適宜HPから発信すればいいことです。このHPはその予行演習と思っています。また、文科省は大学が大きく変わることを強く望んでいます。これについては、いずれ『WPIプログラムから学んだこと』といったようなタイトルでコラムに書く予定です。

質問:これまでの総長選考では、どのような基準で投票してこられましたか。

回答:過去3回では、最終の3名については個人的に存じ上げている方ばかりでしたので、ふさわしい候補を選べたと考えています。しかし、多くの有権者はそのような状況にないので、決めるための情報が不足だと考えています。それが、今回、HPを立ち上げた大きな理由です。

質問:生産性(アウトプット/インプット)を定義するためには大学にとってのアウトプットは何か、を明確にしなくてはいけないと思います。大学教員・大学職員・学生を含めた構成員にとっての増やすべき日常のアウトプットは何でしょうか?

回答:アウトプットは構成員それぞれが考えることです。どのようなアウトプットであっても、無駄な時間を削減できれば、分母が小さくなるのですから、生産性は確実に向上します。

質問:理工系の者です。少子化の中で生き残れる大学とするために、情報、量子、環境、SDGsなど、これから必要、あるいは若い人に人気のある研究をやっている事がわかる名称の学部を設置するという考え方があるようですが、それについてどのように思われているかお聞かせ下さい。

回答:ありがとうございます。常に考えておかなければならない問題です。長くなりますので、コラムでご説明しました。『新しい学部の設置・上』、『新しい学部の設置・下』、をぜひご覧ください。

質問:総長選挙は誰がどんな方法で選ばれるのですか。選挙権(投票権)を教えてください。
回答:ありがとうございます。Good Question です。明日(4月16日)のコラムで書くつもりでした。そちらをお読みください。

質問:大学の留学率をあげても、学生が英語を使えるようになっていなければ意味がないのではないかと思います。

回答:大阪大学では外国語学部もあり、多言語の教育をおこなっていますので、英語のみならず外国語ということでお答えさせていただきます。おっしゃるとおりです。留学生比率をあげるという数値目標だけにとらわれるのは間違えています。それよりも、きちんとした語学教育をおこなうこと。そうすれば、結果として留学率があがる。そういう方向性が必要かと考えます。大学では、このように考えるベクトルの向きが誤っていることが結構あります。きちんと考え直さねばなりません。