2021-06-07

総長選考改革私案・その2

総長選考の立候補、じゃなくて推薦の締め切りが4月16日。総長選考会議による面接が5月12日だった。どうして一ヶ月もあけてあるのかはよくわからないが、まぁそれはよしとしよう。面接は当然のように非公開である。冒頭に、面接内容は決して公にしないようにと釘をさされた。ルールだから従うけれども、どうしてオープンにしてはいけないのかを納得している訳ではない。

15分のプレゼンと45分の質疑応答である。じつは、完全非公開ということなので、すこしびびっていた。なにかとんでもない質問、公にはできない厳しい質問が発されるのだろうと考えていたからだ。しかし、実際にはそのような質問はまったくなくて拍子抜けした。正直なところ、そんな質問程度でええんですかと思ったほどだ。なごやかという程ではないが、雰囲気は悪くなかった。これは女性委員が3名出席しておられたことが大きいような気がする。スーツ姿のおじさんばかりとはだいぶ違いそうだ。

そんな面接なんだから、公開、フルオープンは無理であっても、学内公開くらいはしてもまったく問題ないのではないか。というよりは、公開にしてもらいたい。三人の候補にどのような質問がなされているのか。それぞれに対して温度差がないかどうか、誰にもわかないよりは公開してもらったほうがいい。候補者に公開していいかどうかを決めさせてくれてもいいだろう。もし極めて繊細な問題があって、どうしても公開できないような内容があれば-あるとは思えないけれど-その部分だけ非公開にすれば済む問題である。何なら一旦録画しておいて、もし公開が不適切なところがあれば、そこだけカットして公開することも可能だ。なんならカットした理由を説明してもいい。

はやい話が、なんのために非公開にされているのかがわからないのである。残念ながら、すべての委員が同じような理解度や緊張感で質問しておられるようには見受けられなかった。これは面接内容ではなくて、個人的な印象だから言ってもいいだろう。もしかすると、非公開というのは候補者に対する配慮ではなくて、委員に対する配慮なのかもしれないと考えるのはうがちすぎだろうか。

そして一週間後に所信表明発表会。これは学内公開である。通常ならホールに人をいれておこなわれるところであるが、今年はCOVID-19のせいで、プレゼンをホールでおこないネットで配信するという段取り。所信表明をおこなう時間はひとりあたり15分。これはどう考えても短すぎはしないか。そんな時間で十分に所信を伝えることなどできないだろう。

その後、候補者3人まとめて45分間の質疑応答があった。質問者は、あらかじめ申し込んだ中から5名が抽選で選ばれていて、特別扱いとしてプレゼンに参加。個々が質問をして、各候補者が順に2分半から3分以内で回答するというやり方だ。残念ながら、候補者同士が討論する機会は設けられていない。

プレゼンの時間といい、質疑応答のやり方といい、おざなりとまでは言わないけれど、不十分だ。実質的というよりはセレモニー的なものとしか考えられていないのではないかと勘ぐりたくなる。と言われても、あまり反論はできないだろう。

面接、所信表明演説、そして質疑応答、もっとまともなやり方ができるはずだ。まず、両者をいっしょにして学内公開にしてはどうか。候補者のプレゼンを最低でも30分ほど。あと1時間ほどの質疑応答にする。質疑応答は選考会議の委員からだけで十分だろう。構成員から質問者を募るというやり方は、なんとなくリベラルで公正な印象があるが、決してそうではない。

ある候補者が、質問者として申し込んでくれと支持者に依頼したらどうなるだろう。抽選で選ばれるということは、支持者が質問者として選ばれる可能性が高くなるということだ。すべての候補者にむけての質問だから、露骨な質問はできないだろうが、その候補者が答えやすい質問をすることは可能である。そんなことまでする候補者がいる訳ないと思われるかもしれないが、否定はできまい。

質問者でなく、質問を募ればいいのだ。質問者になると、当然、顔出しが必要になる。それよりも、匿名でもいいからと質問を募った方がシャープな内容が集まるはずだ。その中から、適した質問を選考会議が選んで、候補者にぶつける。この方がはるかによくはないか。もちろん、委員独自の質問もすればよい。

もう一点。候補者同士の討論会をおこなうべきだ。攻撃する必要はないけれど、どうしてこのような案がでてきたのか、果たして実現可能なのか、そのあたりを候補者同士が厳しくせめぎ合う。それくらいしないと、どの候補者が適任かなどわかりはしまい。

なんとなく、全般にゆるいんですわ。まぁ、立候補じゃなくて推薦でしか候補者になれないようなシステムからしてそうですわな。総長選考くらいもうちょっとシャープにしたらどうやねん。と思うのはわたしだけですかね。いってみれば数年に一回の「イベント」。ほとんどの人はまともに考えてないから、いうてもしゃぁないんでしょうかね。まぁ、わたしだって、これまでちゃんと考えたことがなかったんやから、えらそうにできませんけど。

 

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