2021-05-28

まつりのあと

25日に投票がおこなわれ、以下のような結果でした。多大なるご声援にお応えすることができず残念であります。

澤 芳樹:346票、仲野 徹: 98票、西尾章治郎:263票、白票、無効票  1票

予想としては、最低でも1割はほしい、できたら2割と考えていましたので、13%強はちょっと残念といったところです。一方で、何人かの先生からは、あの主張と個人活動でよくここまでとれたという意見もいただきましたので、そのあたりは認識の違いでしょう。これについては、また後日に。

さぞ落胆していると案じていただいているかもしれませんが、まったくそのようなことはありませんので、ご心配なく。当日、残念会の料理を準備する妻に「あんた、もうちょっと残念がらんとあかんのとちゃう?」と注意をうけたほどですから。

代表推薦人の「ストライプ近藤」こと、魚の縞模様研究が有名な近藤滋教授は、ことあるごとに「おまつりにしちゃいましょう」と励ましてくれました。どんな励まし方やねんと思いながらも、できるだけお祭りっぽく盛り上げてきたつもりですし、みなさんにもそこそこは盛り上がっていただけたかと思います。

今日のアイキャッチにも使ったこの写真。これまで撮影した何万枚(もっとかも)の写真の中でぶっちぎりのベストショット、オールタイムベストワンです。たぶん、これ以上の写真を撮れることはないと思っているほどです。ブータンのパロという町でおこなわれるお祭りパロツェチュ、国王まで臨席されていたほどの大きなお祭りでの一コマ。写真のタイトルは「まつりのあと」とつけています。

仮面をつけて踊り終わった後の子供たちです。偶然ですが、いいタイミング、ああ疲れた、しんどかった、満足、という表情の子たちが並んでいるのが気に入ってます。お祭りってそうですよね。そしてそうあるべきです。ところが、我らが総長選考は終わった後もすっきりしていません。

意向投票の結果は澤候補が一位だったのですが、選考会議が選んだのは西尾候補でした。投票の当日、結果を告げる電話は3時ころにはあるかと思っていたのがなかなか来ず、ダメでした以外の情報は何一つ知らされないという愛想のない連絡があったのは、しびれを切らしまくった後の5時前でした。記者会見も6時からの予定が7時半からにずれこんだそうなので、さぞ激論が交わされたのでしょう。そして、選考会議での投票は、6対5の僅差だと報道されました。

澤候補支持者の一部は、意向投票どおりの決定でないことに怒り心頭のようです。が、それは言っても詮ないことでしょう。選考会議は、意向投票の結果だけで決定するのではなくて、所信表明書や面接などの内容も考慮して決定する、ということになっているのですから、あくまでもルールに則って決められたわけです。一部では、選考会議の総意ではなくて表決をおこなったことを問題視している人もいるやに聞いていますが、表決で決定するというのも以前からルールとして決められていたことです。

あれだけ選考会議に意見をしていたのに迎合するのかと思われるかもしれませんが、それは誤解です。意見は思いっきり言うけれども、ルールには従うというのが私のポリシーです。あたりまえすぎることです。では、選考会議を全面的によしとしているかというと、決してそうではありません。どう考えても、十分な説明責任を果たしておられませんから。

選考理由書には、西尾候補が素晴らしいということが書き綴られています。しかし、80票差をひっくり返したのは何故かがまったくわかりません。どう考えても、その理由を説明する責任があるでしょう。はたして長い討論でどういうディスカッションがおこなわれたのか。「総合的に」というのでは、何も言っていないのと同じです。

選考会議は独立した立場です。しかし、大阪大学に設置されたものです。「ひらかれた大学」を謳うのならば、公にするのが筋ではないでしょうか。所信表明に書いた「オープンであれ」、「公正であれ」というのはこういう時にこそ重要です。公正に判断されたのなら、オープンにして何が困りましょうぞ。もし、その理由が批判、あるいは非難されても胸をはって受けて立つ、それくらいの気概をもってもらわないと、総長選考をお任せするには不十分といわざるをえません。

そのようなことはありえないと思いますが、万が一にでも、正当なルールに則って決定された西尾総長が引きずり下ろされるようなことがあれば、大阪大学は終わりです。大学のことを考えたら構成員はどういう行動をとるべきか。考えるまでもなく、それはルールに従うことしかありません。そして、選考会議は、きちんとした説明責任を果たしていただきたい。複数の新聞社から総長選考の結果について取材をうけていますが、結論は極めてシンプル。このふたつを強調するのみです。

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