2021-05-17

質問くれてありがとう

どうしたら大学がよくなりそうか。、連日いろいろと考えているけれど、自分で思いつくことには限界がある。だから、質問をいただけると本当にありがたい。そのために『質問箱』を設けたのだが、すでに50件以上の投稿をいただけて嬉しく思っている。

なかには励ましがあったりするし、必ずしも回答を必要としないものや、特化しすぎていて『対話の部屋』には相応しくないのもある。しかし、そういったものにも、メールですべてお返事を差し上げている。ただ、フェイクのメールアドレスで投稿してこられる方がおられるのには困ったものだ。連絡のとりようがない。

内部の方から、大学の問題点-ちいさいけれどもかなりプラクティカルな問題点や、対策はとられているが不十分な問題点-、についての指摘を受けている。確かに、どこに相談すればいいのか、わからないだろうというものもある。受け皿として「目安箱」みたいなものがあればいいのに。

『対話の部屋』にはあげなかったが、留学に必要な英語力は現在の英語教育では不十分かというご質問があった。残念ながら、一般論としては、そう言わざるをえないのではないかと考えている。

医学部で病理学の総論=病理のメカニズムを教えている。学生には不評であるが、英語の教科書を指定で講義を進める。ただ読めといっても無理なので、「教科書ガイド」みたいなプリントを作って配布している。初出の医学英単語には和訳をつけるなどしてあるので、結構膨大な量だ。

大阪大学医学部といえば、入試の偏差値が極めて高い。その3年生、英語の教科書を1ページ読むのにどれくらいかかると思われるだろう?30分というのがざらである。留学してやっていくには、英語を和訳して意味をとるのではなく、英語を英語のままで理解するレベル、あるいは、それに近いレベルが必要だ。そのためには、せめてページあたり10分、できれば5分程度で読めなければなるまい。

個人差はあるが、1ヶ月半ほどの間にそのレベルにまで達する学生もいる。個々の能力やモチベーション次第といえばそれまでだが、十分な教育がなされているとはいえまい。こういった内容の返事をメールでお返したりしているのだ。

質問箱から以外に、箕面地区教職員組会からの質問状と「阪なり会」(阪大女性研究者の会)からの公開質問状を受けた。もちろん候補者三名ともに送られている。後者は、すでに候補者からの回答が阪なり会のFacebookページにアップされている。

他人事みたいだが、三者三様の書きぶりがおもしろい。わたしのは、他のお二方に比べて白っぽくて短い。白っぽいのはいつものことで、ひらがなが多いせいだ。これは、敬愛する梅棹忠夫の影響だから仕方がない。短いのは、回答の一部がすでにHP『かわろう! 大阪大学』でのコラム『ジェンダーギャップの解消』、『上・クォータ制』、『中・トラウマ』、『下・リアリティー』としてアップしてありますから、そちらを見てくださいね、としたからで、手を抜いた訳ではない。

『下・リアリティー』に書いたように、わたしの所信表明を見て、他の候補もクォータ制に言及してこられるかと思ったのだが、片方の候補だけだった。書いてあるだけましだが、部局ごとの導入を考えるかも、とのこと。詳しく書かれていないからわからないが、30%ということなのだろうか。そんなことをしたって、大学全体で30%など達成できっこない。というような訳で、これについてはあてがはずれてちょっと残念。

ある決意@折り返し点 -総長選考における活動方針について-』に書いたように、ドブ板選挙のような個別訪問や部局懇談会は開かないことにしている。しかし、阪なり会からの、回答を受けて懇談会を開きたいという申し入れだけは、例外的に検討することにした。それには理由がある。

ひとつは、女性教員比率の30%達成を最重要課題としてあげていること。ジェンダーギャップを大学改革の目玉にあげている点だ。もうひとつは、質問状も回答もフルでオープンにしてあること。ただし、わたしの活動ポリシーから、メンバー限定の懇談会は絶対に受け入れたくない。なので、もし、誰もが見ることのできる懇談会ならばお受けします、とお答えした。

面倒な申し入れであるにも関わらず、ご快諾いただけたことをとても嬉しく思っている。これも阪なり会のHPにあるように、5月21日 (金)14時~15時に開催である。Zoomのアドレスや条件などもそこに記載されている。人数制限があるけれども、それほどたくさんの方がおいでになられることもないだろう。よろしければ、ぜひ覗いてみてください。

写真:天空の湖・パンゴンツォ@ラダック 標高4250メートル

 

 

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