2021-05-14

実現!ウスビ・サコ学長との対談

かねがね思っていたことではあるが、願いはとりあえず言挙げしておいたほうがいい。今回の件で、さらにその意を強くした。ウスビ・サコ先生との対談が実現したのだ。日本初のアフリカ出身学長である京都精華大学のサコ学長のことは、「『学長選挙の勝ち方』@朝日新聞・上」で紹介した。その最後の方で「一方的に気が合いそうな気がしていて、一度お目にかかれたらと思っている」と書いた。それを見て、間を取り持ちましょうかと名乗り出てくださる方がいたのだ。

その紹介者、大阪市内の放送局にお勤めの永野ひかるさんとは旧知である。と言いたいところだが、まったくそのようなことはない。知人の知人、Zoomでの会合に一度ご一緒したことがあるだけで、お目にかかったこともない。だから人生は面白い。ちなみに、大阪外国語大学のご出身なので、いまや同窓生である。

なんでも、永野さんは、30年ほど前、南京留学中にサコ先生とご一緒だったとのこと。「好意には甘える」というのは、私の終始一貫したポリシーである。もちろん、何のためらいもなくよろしくお願いしますとお返事。そして、Zoomでの対談が実現した。

最初、ピン止めして画面に二人の顔が並んだ時、思わず笑ってしまった。ご本をお読みして、おそらく考え方は似ているだろうとは想像していた。それだけではない。なんか、見かけもむっちゃ似てるやん!YouTubeを見ていただけばわかるが、髪型(というほどではないが…)や骨格、着てるシャツの雰囲気やメガネまで。惜しむらくは、ヒゲをそって対談に臨んだことだ。伸びたままやったら、もっと似てたのに。いうまでもなく、いきなりあがるテンション。

約1時間半にわたるノンストップ対談は、実に示唆に富むものだった。学長選挙のあり方だけでなく、「知の捉え方」「社会は大学をどう見ているか」、「大学という場が面白くなくなった」などへとテーマは飛んだ。どの内容も本当に勉強になった。サコ先生、ホンマにありがとうございました。

全部見てもらうのは長すぎるので、テレビ番組製作会社のディレクター、野溝友也さんに編集をお願いした。NHK Eテレ『又吉直樹のヘウレーカ!』に何度もゲスト出演させてもらったのだが、その番組の担当者で、いっしょにインド北部のラダックへ旅行したこともある仲だ。お願いしたら、忙しい中、快く引き受けていただけて大感謝。

12~3分のYouTube映像は『かわろう! 大阪大学』のトップページにアップしてあるので、ぜひご覧いただきたい。永野さんも、やはり似ていることに驚かれて、前世は双子だったのではないかというコメントまで。ちなみに、永野さんには、大学だけではなく、社会一般にも通じる内容だと太鼓判を押していただけた。

あつかましくも、東大教授から現在はオックスフォード大学教授になっておられる、教育学がご専門で、大学問題についてのご著書も多い苅谷剛彦先生にご覧いただいた。そして、YouTubeのトップにあるように「新しい学長=総長像への提案」、「開かれた大学の象徴」とのコメントをいただけたのも望外のうれしさだ。総長選考の運動をこんなに楽しんでいるのは日本初ではなかろうか。

何を隠そう、私は対談好きでなのある。おしゃべりなので、人の話を聞かないのではないかと思われるかもしれないが、決してそのようなことはない。自分でいうのもなんだが、結構聞き上手で、「浪花のモーツァルト」キダ・タロー先生や、芥川賞作家の柴崎友香さんら、いろんな分野の大阪人との対談集『仲野教授の そろそろ大阪の話をしよう』を上梓しているほどである。スンマセン、ちょっと自慢してしまいました。

ひとつだけ、対談内容を訂正しないといけないところがある。最後に、いつかいっしょに飲みに行きたい、とお誘い申し上げているのだが、これは間違えていた。サコ先生はイスラムなので、お酒はお飲みにならない。ここは、「いっしょにお食事に行きたい」とご理解いただければ幸いであります。

いやぁ、ホンマにおもろかったです。みなさんもぜひお楽しみください!

 

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