2021-05-06

ある決意@折り返し点 -総長選考における活動方針について-

総長選考まであと20日。候補者推薦の締め切りから数えて、ちょうど折り返し点を迎えました。これまでは、総長選考の候補になろうと考えた理由などを中心に書いてきました。今日からは少しギアチェンジして、よりエッジの効いた内容を書いていきたいと考えています。他にもいろんな仕掛けを考えていますので、ひきつづき、よろしくお願い申し上げます。

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間諜たちからの情報によると、他の候補はお二人とも、個別訪問やら部局単位での懇談会やらを熱心におこなっておられるらしい。わたしのようなインディーズ系候補でも、ごく少数だが参謀がいる。その参謀から、同じように懇談会を持たないと不利になるのではないかとの意見をもらった。しかし、わたしの考えは「NO!」である。

これまでの総長選考では、そういったやり方がまかり通っていた。しかし、決して望ましいことではない。個人であれ、グループであれ、部局であれ、closedな状況での対話だと、自分たちに都合の良い要望が出がちだろう。そして、それに対して何らかの対応をおこなう、という回答をせざるをえない。すくなくとも、わたしならそうだ。

そのような、特定の相手に対する利益誘導的な発言はすべきではないと考えている。可能性が高そうなのは、総長になって、発言したことを実行できないという場合だ。そうなれば、信頼が失われること間違いなし。一方で、そういったことがすべて実行されたらどうなるか。

ある個人や集団にとってメリットがあったとして、そのような部分最適の集合が、大阪大学の全体最適になれば良い。大学冬の時代である。おそらくそのようなことはありえない。もしそうなっていたら、すでに大学の諸問題は解決しているはずだ。むしろ、そのようなやり方が、所信表明で「増改築を繰り返した温泉旅館」と喩えた、やや異形(いぎょう)な大学になってしまった原因の一つではないのか。こう考えてきた。まずは総長選考の運動から変えねばならないのではないか。だから、closedな懇談会を持たないと最初から決めていた。

どの程度浸透しているかどうかはわからないが、読んでもらえさえしたら、このHPからの発信で伝えたいことは十分に伝わるはずだ。それも、懇談会などでの説明などとは比べものにならない精度と分量で。だから、『かわろう! 大阪大学』は、わたしにとって懇談会と同じ位置づけなのだ。そのオープンさに雲泥の差があることは明々白々だ。さらに、口頭とちがってごまかしは効かない。そして、『対話の部屋』での質疑応答も可能である。

大阪大学に在籍する女性研究者の会「阪なり(はんなり)会」から公開質問状が送られてきた。その回答を待って懇談を持ちたいと書いてある。もちろん、喜んで応じたい。しかし、条件がある。その懇談を誰もが見ることができるようにしてもらえたらという条件だ。おそらくネットでの開催になるだろう。もしかすると、誰もそんなことに興味がなくて、会員しか見ないかもしれない。それはそれでいい。開かれた討論をすること自体が何よりも重要だと考えている。所信表明に書いた運営のための5つの旗印のうち、「オープンであれ」、「公正であれ」とはこういうことも意味している。

総長選考の推薦人を依頼した時、何人かに断られた。残念にして悲しかったが、それぞれに理由があるので、いたしかたない。しかし、ある理由には腰が抜けた。うちの部局は一体となって○○候補を推すことになっていますから残念ながら無理です、というのだ。令和の時代に本当にそんな部局があるとは。読み違いかと何度もメールを見直したほどだ。それも、所信表明などを読む遙かに前の段階でである。これほど極端なケースは希だろうけれど、○○候補はよほど甘言を弄している、あるいは利益供与をおこなったとしか思えない。(最初、2つの部局の先生からそう言われて心底愕然とし、こらもうあかんわと思いましたが、そのうちの1つは誤解であることが判明。少しだけ安心したことを申し添えておきます。)

すべからくオープンにすべし。総長選考はそうあるべきだ。他の候補者の所信表明とわたしの所信表明を比較してコラムに書きたいと考えたが、わたし以外の候補者の所信表明は学内限定でしか公表されていないので、「職務上知り得た秘密」となり、ルール上禁じられているとのことだ。候補者同士の討論会があればおもしろいと思うが、それも計画されていない。

ぼやいていても仕方ない。なにしろ、どれだけの有権者がこのHPを見てくださっているかがまったくわからない。文字通り徒手空拳のような気もするが、それでも個別懇談会はぐっと我慢するしかない。どんな奴かわからないのに投票する訳にはいかない、という人もおられるかもしれない。そんな先生には、遠からず、ある人との対談をアップする計画なので、それをご覧いただきたい。ナマには劣るかもしれないが、ある程度はわかっていただけるだろう。

このような状況である。仲野はおもろいことを書いてるとお思いの方で、有権者=大阪大学教授にお知り合いのおられる方は、このHPのことを知らせてくださるよう伏してお願い申し上げたい。読んで、こいつはダメだと思われたら仕方がない。しかし、読まずにおかれるのは残念すぎる。将来、大学改革の同志になっていただける阪大教授は少なくないと信じている。そうでなければ、候補者になったりはしない。

写真:マチュピチュ:太陽の門から

 

 

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